ソフトバンクといえば、どのようなイメージを持っていますか?ほとんどの人が携帯キャリアをイメージするでしょう。ただ今のソフトバンクは形を変えて、投資ファンド会社となっています。
※正式にはソフトバンクグループ。今回はそんなソフトバンクグループが行っているソフトバンク・ビジョン・ファンドについて理解を深めていきます。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドとは?
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SoftBank Vision Fund)とは、2016年10月ごろに発足しそこから約5年間で250億ドル規模の投資がされてきました。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドを行う目的は、未来を切り拓くための革新的なテクノロジーや起業家への投資を行うという戦略を代表である孫さんが掲げているためです。その為投資対象となっているのは、テクノロジー企業ばかりです。
投資先例:arm,OYO、Uber、DiDi、Grabなど。
投資ファンドとは?
簡単に投資ファンドについて触れておくと、投資ファンドとは、投資家や関連機関から出資を集め、それを特定の事業や有望な企業に対して投資することでリターンを得る資金運用団体のことを指します。投資信託なども投資ファンドとも呼ばれます。
話題となったのが、サウジアラビアのPublic Investment Fund (PIF)が参加し、最大なんと450億ドル規模の投資されています。
最終的には日本円で10兆円規模の投資が行えるようになりました。この金額は世界的に見てもけた違いで、全米のベンチャー投資額合計が年間7〜8兆円と言われてます。この金額を1つのファンドで上回ってしまうのであっぱれです。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資のルールとしては、その業界でNO.1 を目指せる企業であり、ユニコーン企業と呼ばれている。というルールがあるようです。
要は小さなスタートアップに投資をするのではなく、ある程度大きくなっているベンチャー企業に多額の投資をするというスタイルなのです。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が始まろうとしている…
そして勢いを落とさずにソフトバンク・ビジョン・ファンド2の設立が決定をし
資金調達を現時点でしています。米アップルや米マイクロソフトのほか、みずほ銀などメガバンクなどが出資者としているようです。今後さらに増加するのではといわれています。
ただ雲行きが怪しく…、、
ソフトバンク・ビジョン・ファンドで投資をしていた、WeWorkの件で巨額の赤字を計上したソフトバンクグループ。そして投資しているUberも上場するも、まだ赤字から抜け出せずにいて
全体的に雲行きが怪しくなっているのが現状です。
最近は「テックバブル」とも言われるようになってきていて、テクノロジー業界に行き過ぎた投資が危険視されています。
その結果、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2の資金調達も難航しているようです。
そして2020年2月12日の決算発表で、営業損益が129億円の赤字となったと発表しています。果たして、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、ソフトバンクグループは今後どうなっていくのでしょうか。