株式投資で利益を上げ始めた際に忘れてはいけないのが「税金」です。株式投資、初心者で多いのは、税金を納めるのを忘れるという行為です。税金を支払わないと立派な罪となってしまいますので、そうならない為に株と税金の関係を十分に理解する必要があると思います。
どのような場合に税金がかかるの?
株式投資によって生じる利益には、会社から分配される配当金と、株式を売却した際に発生する譲渡(売却)益があります。
税率は20%かかります
この際の税金は一部の例外を除き、基本的には配当金と譲渡益それぞれに所得税15%と、住民税5%、合わせて20%の税金がかかります。
チェックポイント
※2037年12月末までは、これに復興特別所得税が加わり、合計20.315%の税金がかかることになります。これらは原則、ご自身で配当金や利益の計算を行い、確定申告をすることによって納付する必要があります。
株取引で利益を上げた場合、その利益の20%が税金として支払わなければいけません。例えば、株取引の売買で100万円の利益を上げた場合、課税率は20%ですからその内の20万円が税金として取られます。100万円がすべて利益にはならないのです。
また注意点としては株式売買だけでなく、配当金などにも税金は掛かるので気を付けましょう。
ただし、確定申告が不要になる「特定口座」やそもそも少額の投資に税金がかからない「NISA口座」といった仕組みがありますので、確定申告をしたくないという場合にはこれらの口座を開設してみてください。
特定口座「源泉徴収あり」
実際に税率はわかったけど、支払い方法がわからない…と思う方も多いと思いますが、特定口座「源泉徴収あり」で証券口座を作っておけば、証券会社が代わりに税金を計算してくれて、自動で支払ってくれるので、複雑な計算などをする必要がないのです。
(一般口座や源泉徴収なしは自分で行う必要があります)
会社員の年末調整と同じようなものです。自分の証券口座が特定口座「源泉徴収あり」ではない。という方でも途中で変更等もできるので、お持ちの証券会社のWebサイトを見てみてください。
損失が出たらどうなるのか…?
株取引で一時的に利益を上げて、20%の税金を取られたのにその後、損失をしたらどうするの…?と思う方もいるでしょう。その場合損益通算というものがあるので、支払ったものはあとから戻ってきます。
例えば特定口座で20万円の利益が出たとして、税金は20%の4万円ですから16万円残ります。次の取引で20万円の損失を出してしまったとします。そうすると税金で引かれたはずの4万円分が戻ってきます。税金は利益に対して掛かるので、損失が生まれれば利益は無かったことになりますから、掛かった税金が戻ってきます。これを損益通算と言います。損をした分の税金を払うことはありません。
NISA制度(少額投資非課税制度)
最近は政府の意向により、NISA制度ができました。この制度はある一定以上の金額投資で得た利益を非課税にするというものです。
要は税金が免除されるという仕組みです。株式売買で100万円の利益を出したとしても課税はされません。特に初心者向きの制度です。この制度を利用するにはNISA口座を作る必要があります。
1人1つなのでメインの証券会社にNISA口座を開設したほうがいいでしょう。
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