業界用語はどの業界においてもあるお話です。株式投資の世界でも様々な業界用語がありますが今回は、「ドレッシング買い・お化粧買い」について解説をしていきます。
そもそも「ドレッシング買い・お化粧買い」とは一体どのようなものなのでしょうか?株式投資をしているのであれば知っていて損はないキーワードだと思います。
ドレッシング買い/お化粧買い
ドレッシングと言われるとサラダにかけるドレッシングを想像しますが、そのドレッシングではく
ここでは、着飾る方のドレッシングという意味になります。別名お化粧とも言えるのでドレッシング買い=お化粧買いとなります。
要はファンドや企業などが決算期に保有している銘柄の株価を上げ運用成績を少しでもよく見せようとする行為をドレッシング買いもしくは、お化粧買いと言われています。
株価を着飾る、お化粧するということですね。お化粧をすると女性の印象がより良くなると思います。その為株価の印象を良くするというイメージです。
ファンドは運用成績が良いか悪いかを常に見られています。企業も決算内容がとても重要になります。それを少しでも良いイメージするためにドレッシング買いをすることがあります。
ファンドの資金力がとてもあるので株価を大きく動かすことができます。よって株価が上昇し他の投資家もつられるように買いが入り上昇します。すると運用成績が良く見えるので信用度は高まり解約などの防止にもつながります。資金が安定すのです。
どのタイミングでドレッシング買いが?!
ドレッシング買いタイミングは、月末が行われやすいといわれています。それはファンドは月末や決算期末などで評価されるのが月末だからです。特別な材料もなしに株価が大きく動き出せばドレッシング買いである可能性が高いでしょう。
投資家として保有している銘柄がドレッシング買いのような上昇をした場合は一つの売却の目安になるかもしれません。利益確定のタイミングです。
ドレッシング買いは短期的によく見せたいだけなので一時的に上昇してその後に下落することが多いです。ドレッシング買いに便乗して買おうとすると、そもそもその動きを見極めることは非常に難しいので憶測としての判断となり失敗することもあります。
株価は投資家心理がそのまま反映されやすいです。このドレッシング買いは1つのアノマリーとしてあくまで「ドレッシング買い・お化粧買い」というキーワードの意味と、月末に買いが入る可能性があるということを把握しておくだけでもいいと思います。