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「指定替え」(市場変更)で株価上昇!?

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株式市場には、東証一部・東証二部・マザーズ・JASDAQがあり上場している企業はこのどれかの市場に上場をしています。各市場には上場条件がありその条件をクリアするとその市場に上場することができます。企業の中にはその市場を変更する場合があります、それを「指定替え」と読んだりします。その指定替えすると株価にはどのように影響するのでしょうか?
今回はその指定替えについて解説をしていきます。

指定替えとは?

先ほど説明しましたが、指定替えとは上場している市場を変更すること言います。
ほとんどがマザーズやJASDAQから東証一部・東証二部への昇格の場合を指したりします。昇格するには条件があります。

■東証一部の昇格条件
・株主数:2,200人以上
・流通株式:2万単位以上
・時価総額:東証二部・マザーズは40億円以上、ジャスダックは250億円以上
・純資産額(指定時の見込み)…連結純資産額が10億円以上
・経常利益:直近2年連続で5億円以上の黒字
・有価証券報告書:直近5年間に虚偽記載なし
・継続的に事業を営み、かつ安定的な収益基盤があること
・コーポレートガバナンスが徹底されていること

と東証一部に上場するには厳しい条件があるのです。
東証マザーズに上場した銘柄のうち、一定の条件を満たした株は1年後には東証1部への
市場変更を申請することが可能となっています。その為東証一部に上場するチャンスはあります。

昇格であれば株価上昇?!

基本的に東証一部への昇格であるとプラスの材料なので株価は上昇していくでしょう。
厳しい条件からの昇格なのでより株価にインパクトがあると言えます。
東証一部に昇格をすることで認知拡大することができ資金調達もしやすくなります。
特にマザーズから東証一部への上場であれば成長市場からの昇格なので売り上げ規模も拡大したと判断することができます。また東証一部に指定替えされたことで機関投資家が投資対象として目に留まる可能性が高いのでその分株価上昇するでしょう。

降格の可能性もあり。

昇格があるということは降格するという可能性も秘めています。
特に東証一部は条件が厳しいので業績が悪くなると降格となります。降格となると基本的には業績が悪いということになるので株価も下落が続くでしょう。

まとめ

東証一部への指定替えは株価上昇を狙うチャンスといえます。ただその銘柄を探し出すのはなかなか難しいです。上記の条件をクリアをしている上場企業をまずは探すのが一つの方法でしょう。株主優待の新設や拡充も東証一部昇格サインと言われていたりします。 毎日ニュースをチェックしてアンテナを張っていくほうがいいと思います。

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