業績について
決算発表の資料から見ていきます。
主力のリスクモニタリング事業はコロナ禍で契約数・顧客数が期初想定より減少傾向にあります。AIセキュリティ子会社も事業進捗に遅れている状態。
さらに先行して投資をしていくフェースで、コロナ禍収束後に備え開発費、宣伝費を上積み、営業赤字となってます。
継続率の高いソーシャルリスクモニタリングサービスへ順調に移行。
<株価>
コロナショックによる下落とさらに業績赤字による株価下落が続いております。上場時初値、公募価格の363.7%という伸びが話題となりました。市場の期待は一度落ちていますが今後伸びるのではないでしょうか?
3C分析について
今回は3C分析を使ってエルテス社を見ていきます。
Customer(市場・顧客)
インターネット広告費は引き続き二桁成長でテレビメディアを上回って首位となってます。さらに5Gとなり通信環境がガラッとかわります。引き続き市場は成長をしていくでしょう。セキュリティ分野の需要も拡大していくと思われます。
各分野での成長規模です。
Competitor(競合)
同じようにデジタルリスク対策を行う「イー・ガーディアン」「ホットリンク」社が主な競合に入ってきます。
イー・ガーディアンは炎上対策のリーディングカンパニーと言われていて、
同社の基本は専門のオペレーターによる有人監視サービスをしています。
イー・ガーディアン社と比較すると大きな差別化がない為、今後の事業ドメインを移すうえでのはポイントとなってくるのではないでしょうか。
ホットリンク社は、ソーシャルモニタリングツール「e-mining(イーマイニング)」を提供・運用しています。
Company(自社)
エルテス社の強みとしては、データの収集・分析・活用の部分でしょう。
データ収集は24時間稼働やRPAを活用し形態問わずに収集をしています。また分析も自動判定やAI専門スタッフによる分析
形態素解析や画像解析による機械学習・データマイニングも行っています。最終的にリスク対策を行っていくコンサルティングやスコアリングも行っています。
まとめ
スマートフォンの普及によりインターネット上でのリスク対策は必須なものとなってきています。
消費者がSNSや検索をする限り、風評被害などが収まることはないでしょう。
新型コロナウィルスの影響で不満をネット上にぶつけている方も大勢います。そうなった場合のデジタルリスク対策の需要はとてもあると思います。現時点で同社も新型コロナウィルスの影響を受けていますが、今後の市場としてはまだまだ伸びていく分野では
ないでしょうか?