企業分析

企業分析-Sansan株式会社(4443)

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今回はテレビCM「それ先に言ってよ~」で同じのSansan株式会社について分析をしていきます。Sansan株式会社は2019年6月に新規上場をしています。

Sansan株式会社(4443)の事業全体像

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Sansan株式会社 は大きく2つの事業に分かれています。名刺管理ソフトの「Sansan」を提供するSansan事業と個人向け名刺管理アプリ「Eight」を提供するEight事業です。

Sansan事業

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Sansanは、テレビCMでもよく流れていますが、名刺を管理するサービスです。社内にある全ての名刺を集約し、ビジネスプラットフォームとして活用できる法人向けクラウド名刺管理サービスとなっています。

名刺をスキャンするだけで名刺の情報を登録することができます。また探す際もわざわざデスクの引き出しなどから探す必要なく検索ですぐに見つかります。社内で共有できる点も特徴でしょう。組織的な営業力を強化することができます。PCだけではなくスマホからも検索できます。営業だけではなく、マーケティングにも利用でき顧客管理ツールとしても有効です。

またペーパーレスにもなるので最近の傾向であるDX(デジタルトランスフォーメーション)の施策としても注目されています。またクラウド銘柄でもあります。

利用実績数は約6,000社以上あります。名刺管理市場でも8割以上シェアしてます。

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費用は「Lite」「Standard」「DX」と3つのプランがありそれぞれの使用用途によって変わってきます。基本的にはストック型ビジネスとなっているので解約多くなければ収益は安定します。

Eight事業

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Eighとは個人向けの名刺管理アプリとなってます。自分自身のビジネスネットワークを広げることができるアプリ。こちらも名刺を撮るだけで情報を取り込むことができます。

友達がほしいわけではないが、縁があってビジネスで出会った人とつながっておきたいとい方にはとても良いアプリ。企業用サービスの Sansanは会社に情報が依存してしまいますが、個人は個人用で管理するためにあるアプリ。ビジネスチャットが可能です。基本無料ですが、プレミアム会員になると月額480円かかります。

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Eigh事業は有料プランだけではなく、企業向きのサービスも展開しております。Eigh ユーザーに対して広告配信できるサービスやイベントなどを開催しています。

業績について

今回は2021年5月期第1四半期決算説明資料を参照元として見ていきます。

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コロナ禍の影響は少なく約18の増収になっています。

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セグメント別です。両事業とも増収をしておりますが、営業利益に関しては広告費の影響でSansan事業はマイナスになってます。

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Sansan事業はストックの売り上げを順調に増加中です。

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重要な解約率は0.6%と低い水準を保てています。

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導入企業では1,000人以上が務める企業が多いようです。大手導入が多い傾向です。

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Eigh事業もユーザー数は伸びています。BtoB企業への売上高が多いですね。コロナの影響で広告出稿数も落ちているのではないでしょうか。

<株価>

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株価は一時4,000円を推移しておりましたが、働き方改革やコロナ禍のリモートワーク化を受けて関連銘柄としても注目を浴びて一時7,000円以上をつけておりました。

3C分析

今回はSansan社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

元々「名刺管理市場」という市場はなく新たに Sansan社が作り上げた市場といってもいいでしょう。その為ブルーオーシャンとも言えます。とはいえまだまだ利用者が少ないのが現状で今後も十分に拡大することができると言っています。

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またコロナ禍による、働き方改革とDX(デジタルトランスフォーメーション)改革が名刺管理市場を後押している状態。

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Competitor(競合)

名刺管理ソフトのサービスを追従する形で様々な企業が展開をしています。 Salesforce がSmartViscaというサービスを展開していますし、ホットプロファイルやキャノンの子会社がアルテマブルーという名刺管理サービスをしています。ただ圧倒的に認知度は Sansan社に分があるのではないでしょうか?

Company(自社)

ただの名刺管理サービスを提供しているだけではなく、それをきっかけにビジネスプラットフォームとして価値向上を目指しています。1歩上をいくデータ活用を中心に広がりを見せています。

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まとめ

名刺管理として認知度は非常に高いSansan社。ですが名刺管理市場は一度クライアントが導入すればリプレイスが厳しい市場ではあると思います。その為次の収益となるサービス・データ活用などがカギを握っているのではないでしょうか?今は国内中心ですが今後アジア展開など海外の展開にも注目をしていきたいところです。

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