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企業分析-株式会社パーク24(4666)

企業分析-株式会社パーク24(4666) サムネイル

今回コインパーキングでよく見かける「Times」を経営する株式会社パーク24(4666)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。1997年に上場しています。

株式会社パーク24(4666)の事業全体像

パーク24社は、交通インフラを中心に駐車場事業とモビリティ事業の2つあり、その中で5つのサービス展開をしています。交通インフラの 総合プロデュース企業として駐車場経営・レンタカー・カーシェアリングなどのサービスがあります。世界で始めてコインパーキングというサービスを開始した会社です。

駐車場サービス

駐車場サービスでは、街中でよく見かける24時間無人貸駐車場を展開をしています。日本国内だけではなく海外(イギリスやオーストラリア)でもサービスを展開しています。海外では Secure Parkingというブランド名で展開をしています。商業施設内にも併設されていることも多いです。コインパーキング以外には予約駐車場・月極駐車場などもあります。

レンタカー「タイムズカーレンタル」

モビリティサービスの1つであるレンタカー「タイムズカーレンタル」。最短6時間から誰でもクルマをレンタルすることが可能です。クルマの種類は様々でマイクロバスなどもレンタルすることができるのです。 クルマの受け渡しは店舗でガソリンは別途で支払う形がレンタカーの基本です。

カーシェアリング「タイムズカーシェア」

レンタカーとは異なり、15分から気軽にクルマが借りられるサービスです。また24時間いつでも借りることができます。店舗にいく必要がなく、アプリで予約することができます。またガソリンや保険もコミコミになってるので使い勝手がよいサービスとなっています。 全国のタイムズパーキングを中心にカーシェア車両を設置してあります。MaaS関連として注目されているサービスです。

決済サービス「Times PAY」

決済サービスも行っています。飲食店や小売業など実店舗向けに「Times PAY」を展開しています。カードリーダー・モバイルプリンター・タブレットで機種をそろえています。決済手数料として収益を上げています。

業績について

今回はパーク24社を2020年10月決算説明資料から見ていきます。

コロナの影響で人の移動が制限されたために、駐車場事業・モビリティ事業サービスの利用者が減ったことが原因で前年比よりも売り上げ減少。

コロナ禍で落ち込んでいたモビリティ事業がやや回復傾向に。移動手段で電車利用をやめカーシェアリングを利用する人が増えたことが影響しているようです。

全体的に下げています。

今後の事業の計画です。特に注目する箇所はモビリティ事業のカーシェアリングではないでしょうか?まだまだ全体的な設置数は少ない印象なのでこれから注目されるMaaSとしても期待していきたいところです。

<株価>

株価はコロナ前までは一時3,000円前後を推移してましたが、現在は2,000円を割る状態です。アフターコロナで人の移動が増えれば多少株価の回復は見込める可能性があるでしょう。

3C分析

今回はパーク24社を3C分析で見ていきたいと思いますを。

Customer(市場・顧客)

カーシェアリングに注目すると2020年時点で利用者は日本国内で200万人いると言われています。クルマの設置(ステーション)は 2020年の車両台数30,000台到達したと言われています。 シェアリングエコノミーサービスの市場成長は年平均成長率(CAGR)は14.1%で推移し2023年度には1691億4000万円に達すると予測されています。

Competitor(競合)

カーシェアリングの競合としては、 オリックスカーシェア、カレコ・カーシェアリングクラブ、カリテコ、アース・カーなどが挙げられます。利用するには生活圏内にクルマが設置しているかどうかになるでしょう。クルマ設置箇所(ステーション)はタイムズ(パーク24)が圧倒的で 13185箇所となっています。2位のカレコは2540と結構な差があります。

Company(自社)

パーク24社の強みは、規模の大きさがあります。駐車場経営やカーシェアリングにおいても数が圧倒的に多いです。これはすぐにマネできるものではないので1つの強みでしょう。 駐車場やモビリティ車両のメンテナンス・清掃・緊急時の対応などをすべて自社(グループも含む)で一貫して行える体制やノウハウがあるのも強みです。

今後はモビリティ事業と駐車場海外は成長のカギとなりそうです。MaaSでもあることからモビリティ事業の運営台数をさらに増加していけるか期待したいところです。

まとめ

収益構造は駐車場事業は基本的にストック収入で安定しています。ただ国内では限界があると思うのでいかに海外展開で数を増やせるかだと思います。モビリティ事業では、ただカーシェアリングサービスだけではなく、今後のAI分野、IOT分野と交わらせるかが重要になってくるかもしれません。

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