今回は家庭用ゲーム制作会社として大手でもあり、東証一部に上場している株式会社カプコン(9697)の企業分析を簡単に行っていきたいと思います。有名なゲームタイトルを複数出しているので認知度は高いでしょう。
株式会社カプコン(9697)の事業全体像
カプコン社はゲーム開発、販売を主な事業としています。事業としては大きく3つあります。デジタルコンテンツ事業とアミューズメント事業とその他事業です。
デジタルコンテンツ事業
デジタルコンテンツ事業がカプコン社の主力事業であるゲーム開発・販売となります。
主なタイトルとしては「バイオハザード」「モンスターハンター」「ストリートファイター」「ロックマン」「戦国BASARA」などがあります。国内だけではなく海外からも人気が高いタイトルを複数販売しています。ゲーマーの中では カプコンのゲームは「何度も死んで(失敗して)練習しながら上達していく」という敷居の高いものが多くいと言われています。
他にもカプコンのオンライン専用ゲーム総合情報サイトなども運営をしています。
アミューズメント事業
アミューズメント事業では、 カプコン社が直営するアミューズメント施設を日本全国で展開しています。いわゆるゲームセンターです。またゲームセンターのメダルゲームやプラいうゲームなども作ってます。
またパチンコなどの機種も開発製造販売をしています。
その他事業
その他事業としては、ライセンス・映像とeスポーツの展開があります。キャラクター商品化やコラボなどのオリジナルグッズが購入できるショッピングサイトも運営しています。
eスポーツ分野においては、カプコン社がリーグを開催運営しています。「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」という有名タイトルであるストリートファイターの大会を運営しています。 プロライセンスを保有する世界トップレベルの選手達が参加しています。
業績について
今回はカプコン社を2021年3月期第2四半期決算資料から見ていきます。
8期連続で営業増益で計画をしていますが、コロナ禍で追い風な部分もあり可能性としては高いでしょう。
アミューズメント事業は苦しい展開でしたが、デジタルコンテンツとしては大きく売り上げ、営業利益を伸ばしています。
<株価>
カプコン社の株価は3,000円を推移してましたが、コロナ禍で巣ごもり需要から買いが集まり株価は7,000円まで上昇しています。またeスポーツ関連銘柄としてもカプコン社は注目を集めています。
3C分析
今回はカプコン社3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
国内のゲーム市場は10年連続で拡大をしています。2019年では過去最大の1兆7330億円に成長しています。2019年の世界全体のゲームコンテンツ市場は、前年比約2割増の15兆6898億円と推定されています。最近がゲーム機とソフトだけではなくクラウドゲーム市場も広がりを見せています。カプコン社はまだその分野には弱い可能性があります。
Competitor(競合)
ゲーム開発という視点で競合を見るとスクウェア・エニックス・コーエーテクモゲームス・コナミホールディングスなどになります。クラウドゲームでの競合はGoogleやソフトバンクも参入をしている為競合となってきます。ゲームというとスマホゲームも競合にはなってきます。そうなるとDeNAやグリー、サイバーエージェントなども競合になってきます。
Company(自社)
カプコンの強みの一つは、「世界有数の開発力・技術力」でしょう。開発力と技術力があるからこそ長年愛されるヒット商品を生み出すことができるのでしょう。人気ゲームが多い為、他社と比較して毎期複数の大型タイトルを投入でき、業績の安定化に繋がっています。
新しい分野であるeスポーツ分野にもいち早く参入しているところも注目です。
まとめ
国内、海外のゲーム市場は成長しています。特にコロナ禍でゲームをやり始めた方なども増えたと思います。日本のゲームは世界でも愛されています。その制作会社の1つです。日本を代表とする企業として応援していきたいです。まあeスポーツとしても世界をリードする企業になってほしいですね。