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企業分析-株式会社マネーパートナーズグループ(8732)

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今回はFX(外国為替証拠金取引)大手であるインターネット証券会社の株式会社マネーパートナーズグループ(8732)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。

株式会社マネーパートナーズグループ(8732)の事業全体像

マネーパートナーズグループ社は、株式会社マネーパートナーズを傘下とする持株会社です。マネーパートナーズ社はFXに特化しているインターネット証券会社です。FX取引を中心としたトレーディング、証券取引や外貨両替、マネパカードなど「交換」を軸として総合的金融サービスを提供しています。FX専業の東証一部上場企業として信頼感があります。

まずマネーパートナーズ社といえばFXです。FXを行うトレーダーから人気です。口座数は約34万口座(※2021年5月時点)あり高い水準です。特徴としては100通貨からの少額取引も可能であったり、100%信託保全だったり、株式を証拠金として利用できるなどがあります。

全体的に収益は安定していて固定費と変動費の割合が少ないので損益分岐を超えてしまうと利益率が増加するという構造になっています。

元々FX事業では手数料を収益の柱として得ています。

さらにFXだけではなく子会社である「コイネージ株式会社」ではビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)交換業を行っています。マネーパートナーズからの送客を中心に口座数を増やしています。各種の手数料が低いのが特徴的。ただ、まだサービス開始して若いので認知度はやや低い印象です。ただこの事業は2021年3月で撤退を発表しています…。。

他にもコイネージ社の取り組みとしては、仮想通貨の情報発信を随時していてYouTubeにもチャンネルを解説して情報発信を行っています。

業績について

今回は2021年3月期第3四半期決算から見ていきます。

ここ5年を見てみると営業収益は安定しているものの大きく伸びてはいないようです。特にコロナ禍で 新興国通貨が大幅に下落。 FX事業は各国政府が金融緩和と政策金利を引き下げや、取引先金融機関とのやり取りにおける収益の大幅減・海 外金融法人の取引の大幅な減衰の影響を受けているようです。 また外貨両替、カードなど海外渡航が減少したことによりやや影響。

また暗号資産交換所関連費重く響いているようです。

ただ、国内のFX取引は業界的にも堅調に推移しているようです。海外の影響が大きいようです。

株主還元も継続して配当を行っています。やや下がっていますが、配当無しになっていない点はまだいいのではないでしょうか。

<株価>

※2021年5月時点

株価は全体的に右肩下がりでしたが、子会社であるコイネージ社が仮想通貨に関連していることから関連銘柄として再注目されてビットコインが再注目された時期に上昇しています。ただ現在経営資源の選択と集中を目的に暗号資産交換業から撤退を発表し下落しています。

3C分析

今回はマネーパートナーズグループ社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

FX市場は業界全体でも証拠金・口座数など順調に成長をしています。

コロナ禍で副業の1つとしてFX取引を行う初心者も増えているようです。 矢野経済研究所の国内FX市場調査では、 預り証拠金残高は2020年1~10月の取引高は約5,195兆円と、4年ぶりに5000兆円の大台を記録 し過去最高を記録しています。

Competitor(競合)

FX業者は国内にも数多くいます。テレビCMでよく見るDMMFX・外為どっとコム・GMOクリック証券など。その中でも取引高ランキングは9年連続でGMOクリック証券となっています。手数料部分だとカブドットコム証券がFX取引サービスの手数料を業界最安水準に引き下げてます。

Company(自社)

競合がひしめくFX業界ですが、マネーパートナーズ社の強みは、高い資本金と自己資本規制比率で、比較的しっかりとした経営基盤から提供される様々な手厚いサービスでしょう。暗号資産交換業から撤退してしまいましたが、金融交換業として色々と展開しています。

まとめ

コロナ禍や金利上昇など外部的要因でやゆあFX事業が不安定になっていますが、FX取引をする人口が増えているのはプラス要因でしょう。ただ次の収益柱が期待されます。それ次第では大きく上昇する可能性があるでしょう。

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