企業分析

企業分析-楽天グループ株式会社(4755)

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今回は日本国内で認知度は抜群でほとんどの人が何かしら利用したことがあると思われる楽天グループ株式会社(4755)の企業分析を簡単にしてきたいと思います。

楽天グループ株式会社(4755)の事業全体像

楽天グループ社は1997年創業され、インターネットショッピングモール「楽天市場」からスタートした企業です。2000年頃から様々な楽天ブランドとしてサービスを展開しはじめました。「楽天トラベル」「楽天ブックス」など。そのころから「楽天ポイント」が始っています。

今では楽天会員数は、国内で1億以上あるようです。 グローバルでも「楽天エコシステム」の拡大を進めていて、サービス展開は30か国に地域展開していて、サービス自体は70超に上ります。世界で15億超の楽天グループサービス利用者がいて、流通額は22.3兆円にまでなっています。

サービス事業を大きく分けると「インターネットサービス」「フィンテック」「コンテンツ&コミュニケーション」の3つになっています。ブランディングとしてスポーツ分野にも進出をしています。

他に投資事業として米国のライドシェア「Lyft」などに投資を積極的にしています。

やや古いですが楽天経済圏の図です。電子マネーでは「楽天Pay」があります。保険も「楽天保険」がありブランド・ID・ポイントを共通して利用することができるようになっています。

楽天モバイルをはじめ、新規参入ビジネスは順調に伸びています。楽天モバイル・楽天カードはバンバンCMを打っているので効果あるようですね。楽天モバイルは当初心配されていましたが、通信不具合の心配もなくキャリアを切り替える方が多いようですね。4G人口カバー率約96%となっています。

業績について

今回は楽天グループ社を2021年第1四半期決算から見ていきます。

グループ連結の売上は堅調に上昇をしています。EC・クレジットカード分野が伸びています。

営業利益は携帯事業が基地局償却負担増で赤字となっています。他子会社売却益400億円ありましたが、利益がなくなっています。

売上の構成比はインターネットサービスセグメント部分は半分以上を占めています。まだモバイルセグメントは全体の1割強となっていて今後構成比が変わってくる可能性はあるでしょう。

<株価>

※2021年6月時点

楽天グループ社の株価はコロナ前までは上昇していましたが、コロナ禍で一時下げました。がそこから上昇してます。現在1,200円前後となっています。キャリアをどこまで伸ばせるのか。がポイントにはなってくるのではないでしょうか。

3C分析

今回は楽天グループ社は3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

EC市場は今後も伸びると言われています。コロナ禍でさらに需要は拡大をしています。ただ楽天グループとして様々な分野に進出しているので市場としては1つに絞るのは難しいでしょう。日本国内だけではなくグローバルに展開しているので各狙っている市場は大きいと思います。

Competitor(競合)

eコマースとして競合となるのが海外・国内トップシェアのAmazonでしょう。Amazonもeコマース以外にクラウドサービス「AWS」やAmazonプライムなど、収益多角化しています。その他にも各サービス毎に競合は異なります。キャリア・インターネット関連ビジネスだとソフトバンクグループも競合になるでしょう。傘下にYahoo!Japanがあり、また投資をしている韓国のAmazonと言われるeコマース「クーパン」なども国内に進出する可能性があるので競合になってくるかもしれません。

Company(自社)

まず楽天グループの強みは楽天経済圏でしょう。eコマースの楽天市場を中心に楽天カード・楽天証券・楽天モバイル・楽天イーグルスなど金融からキャリア、エンタメ・スポーツまで幅広く網羅しているのが強みです。共通して利用できる楽天ポイントが経済圏としてつながっています。

まとめ

楽天グループ社はEC・金融・旅行各分野で認知度はありますが、NO.1というサービスがないのが個人的には気になるところです。平均的に良いという印象です。なので頭一つ抜けるサービスなどがあるとより成長できるのかなと思います。

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