今回は出版社やテレビ局のWebメディア運用や独自のWebメディア運営を手掛けるINCLUSIVE株式会社(7078)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。
INCLUSIVE株式会社(7078)の事業全体像
INCLUSIVE社は、2019年に上場したメディア運用支援を中心にサービスを展開するインターネット企業です。出版社やテレビ局のWebメディア運用を支援しています。「anan」のWeb媒体や「ASAGEIプラス」のWEB媒体などを支援しています。 連結子会社5社と同社の6社体制になるようです。1社は台湾の台北市にあります。最近セールスレター企業を買収しています。
今では50以上のWEB媒体を運営しています。自社でも各ノウハウを元に様々なWEBメディア媒体を運営しています。 最近はDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティングに力を入れているようで、「地域DX」としてサッポロビールから譲受した「北海道Likers」のWEBメディアを運営しています。月間120万PV(ページビュー)を突破するなどの成果をあげているようです。
収益モデルとしてはメディア運営による月額固定(コンサル)や広告収益、アドネットワーク(広告運用)・PR手数料などになります。他保守やメンテナンスも行っています。
荒らしくニュースレター事業を開始することを発表しています。ホリエモンのメールマガジンを手掛けるSNSメールマガジンを買収しています。 各ジャンルの発信者が書き下ろすコンテンツをサブスクリプション形式で配信する事業のようです。個人が直接コンテンツを購入できることを可能にする事業です。
SNSメルマガ社の強みとINCLUSIVE社のノウハウを活用して事業展開を強化していく予定のようです。
業績について
今回はINCLUSIVE社の2021年3月決算から見ていきます。
売上はやや右肩下がりでコロナの影響も受けています。WEBメディア支援が案件中止あるが下期回復基調のようです。メルマガ社の買収で売上げ1億円強上乗せとなるようです。
新規事業はまだスタートしていないので、売上比率にはありません。現在はメディアマネジメントが半分以上を占めています。メディア運営支援が収益の柱となっています。単純いメディア運営数が減ってくると売上も減ってきますが、本数は減ることなく増加傾向なので収益基盤はしっかりしているでしょう。
<株価>
※2021年6月時点
INCLUSIVE社の株価は、テンバガー銘柄として注目されました。上場後株式分割があり現在は1500前後となっています。一時200円前後でしたが、ホリエモンのメールマガジン会社の買収と新規事業を好材料として一気に株価は上昇していきました。
3C分析
今回はINCLUSIVE社を3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
Webメディアは基本的には広告収入がメインとなってきます。国内のインターネット広告費はテレビを抜き広告市場としては一番大きいです。WEB広告全体のマーケットは約1兆6,630億円と推測されています。その為WEBメディアの需要は拡大していくでしょう。ただWEBメディアはDeNAのウェルクという媒体でうその記事を大量にアップしていたことで一時問題となりメディアとして向かい風となりました。
Competitor(競合)
競合はまずWEBメディアを運営している企業となります。別にコンテンツマーケティングとも呼ぶのでコンテンツマーケティングを支援している企業は競合となるでしょう。未上場ですが株式会社インフォバーンなども有名です。自社メディアでは株式会社カカクコムなども強いです。
Company(自社)
強みの1つは数多くのWEBメディア運営をしていてノウハウをしているということでしょう。その為次の収益の柱となるニュースレター事業に期待したいところです。ホリエモンとは創業者の藤田氏と元ライブドアで一緒だったようなので新しい取り組みとして期待されています。
まとめ
上場したばかりの企業ですが今後どのように伸びていくのか気になる事業です。新規事業のコンテンツを個人で売って個人で購入できるという部分の仕組みは面白く今後期待していきたいです。