今回は個人投資家の方であれば一度は見たことがある情報メディア「みんかぶ」を運営する株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)の事業全体像
ミンカブ・ジ・インフォノイド社は設立2006年で2019年にマザーズに上場しました。主に投資家向けの情報発信Webメディアの運営を行っています。その中でも有名なのはみんなの株式「みんかぶ」です。事業としてはメディア事業とソリューション事業の2つとなっています。主にBtoC・BtoBにわかれています。
事業としては2つに分かれていますが、メディア運営をしていくなかでAIを活用としたコンテンツの自動生成技術を開発しそれがコア・テクノロジーとなっています。そのコア・テクノロジーを利用して金融・経済をテーマとしてた分野でのWebメディアを展開しています。
メディア事業
メディア事業では「みんかぶ」を始めとしたさまざまなメディアを運営しています。「株探」「みんなのFX」「みんなの仮想通貨」「みんかぶ投信」などを運営しています。
資産形成を中心に情報は新をして月間では900万人を超えるユーザーが訪問をしています。
ただ方向性としては投資情報メディアがそれぞれ個別で運営されていましたが、今後はリブランドを行いすべて統合して1つのメディアとして行っていくようです。
そしてみんかぶにもありましたが、サブスクリプションモデルも取り入れていくようです。だたの情報発信ではなく資産形成における複数口座を管理できたり、AIのアドバイザー機能やコンシェルジュなど豊富なサービスを搭載しているようです。
最近は積極的に資本業務提携を行っています。日本経済新聞社とも連携してコンテンツなどを強化していくようです。
ソリューション事業
ソリューション事業ではメディア事業向けに開発したコンテンツなどを金融機関向けにサービス展開をしています。取引先は400社を超えています。 「MINKABU テーマ別銘柄ソリューション」 「MINKABU IVR ソリューション」などがあります。どれも月額利用なので顧客が増えれば増えるほど収益は安定します。金融情報を品質を高めながら早く記事化できるのがいいようです。
業績について
今回は ミンカブ・ジ・インフォノイド社を2021年3月期決算から見ていきます。
まず売上・利益共に右肩あがりで伸びています。
メディア事業・ソリューション事業共に伸びていますが、ソリューション事業が好調で法人への販売が増えているようです。
全体としてサブスクリプション部分が伸びている為に収益も安定しているようです。売上構成はサブスクリプションが構成としては中心となってきたようです。
メディアとしては訪問ユーザーは伸びているものの広告収入はやや伸び悩んでいたようですが、サブスクリプションモデルに変更後、収益の改善ができているようです。
ソリューション事業では法人への積み上げととアップセルも行い順調に伸びているようです。
<株価>
※2021年6月時点
ミンカブ・ジ・インフォノイド社の株価は右肩上がりで大きく上昇しています。コロナ禍前までには1,000円付近を推移していましたが、資産運用など投資に注目があびるとメディアも好調で一時5倍まで伸びています。
3C分析
今回はミンカブ・ジ・インフォノイド社を3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
コロナ禍や老後2000万円問題などで将来の不安から資産形成や株式投資などを行う人が増えてきています。ビジネスパーソンだけでも何かしら投資・資産運用を行っている人は4割とも言われています。また資産運用は高齢者の方が多かったですが最近は若者も増えています。
投資信託あるいは株式を保有する投資人口は約2700万人となっていて20歳以上の人口の26%となっているようです。
投資人口が増えれば、情報を知りたくなるのでメディアに触れる機会が多くなります。
Competitor(競合)
競合としては金融・経済分野におけるメディア運営をしている企業となってきます。時事通信社やトムソン・ロイター、QUICKといった情報提供をしている会社となるのでしょう。またWebメディアで金融分野で比較されやすいのはZUU社などになります。
Company(自社)
ミンカブ社はただのメディア企業と思われがちですが、コア・テクノロジーとして「AI」を活用したコンテンツの自動生成技術があるという部分は強みとなるでしょう。人材も開発人材も多くテクノロジー開発に力を入れています。また各メディアと通してデータ収集している点も特徴的。データ収集しているからこそビックデータ解析を行い既存サービス向上や、別サービスに展開できます。また業務締結も積極的に行っています。
まとめ
株式投資など資産運用をしている方なら一度は訪れたことがあるメディアだと思います。だたのメディアではなく、AIを活用したコンテンツの作成やアドバイザーを行っているのが面白い部分です。