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企業分析-ソニーグループ株式会社(6758)

企業分析-ソニーグループ株式会社(6758) サムネイル

今回は日本が誇る世界的企業であるソニーグループ株式会社(6758)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。

ソニーグループ株式会社(6758)の事業全体像

ソニーグループ社は2021年にソニー株式会社が社名を変更した会社になります。連結子会社(変動持分事業体を含む)は1490社、持分法適用会社は140社となり巨体企業となります。国内・国外に多くの連結会社があります。

本体の事業としては大きく6つあります。「ゲーム&ネットワークサービス」「音楽」「映画」「エレクトロニクス」「イメージ&センシングソリューション」「金融」です。これだけ多角事業を展開している企業も珍しいです。どの事業を見ても「ソニーブランド」として認知されています。今回はその中でも中心となっているゲーム音楽・イメージ&センシングについてふれていきます。

「ゲーム&ネットワークサービス」

まずソニーと言えばゲームのハードウェアが有名です。PlayStationシリーズのハードウェア販売やゲームソフトの企画開発販売・そして最近伸ばしているネットワークサービスとしてPSPlusの会員を伸ばしています。 PSPlusはサブスクリプションモデルとして安定的な収益を確保でき、ゲーム業界にも新しいビジネスモデルとして注目されていますその他、VRヘッドギアも販売しています。売上としてはデジタルソフト部分が半分以上をしめています。

音楽

音楽部分はソニーミュージックとして音楽ソフトの企画開発、アーティストの発掘・マネジメントなど音楽ビジネスにまつわることは大体行っています。 アニメーション作品やゲームの企画・製作・プロデュースを行なうアニメ関連事業も行っています。米国市場でも展開していてシェアも結構あります。YouTubeで話題となった「THE FIRST TAKE」はソニーミュージックが手掛けています。

話題となっている鬼滅の刃のアニメ・YOASOBI・NiZiUなどの作品・アーティストがいます。

イメージング&センシング・ソリューション

イメージング&センシング・ソリューション事業ではスマートフォンに使用されているイメージセンサー製品を開発・製造・販売をしています。ソニー社が開発するセンサーはスマートフォン以外にも車載・FA・セキュリティ関連にも利用可能となっていて販売領域を拡大しています。

特に注目されているのは車載部分のセンサーです。自動運転分野で近い将来利用されると考えられるセンサー部分をソニー社は手掛けています。設備投資も積極的に行っていて力を入れています。またコンセプトカーも披露していて自動運転を視野にいれていることがわかります。

業績について

今回はソニーグループ社の業績を見ていきます。

売上高は1959年に上場後右肩上がりで常に伸びています。特にコロナ禍でゲーム事業がとても好調で過去最高益も出しています。

営業利益も顕著に伸びていて、2020年度1年間の決算で最終利益が1兆1717億円と、初めて1兆円を超えたと発表しています。国内企業で利益が1兆円を超えるのは数社です。

売上の構成比は1997年時点ではハードウェア部分がほとんどでしたが、現在はゲーム事業や映画・金融なども伸びていてバランスが良い構成比となっています。

特にここ最近伸びているのはゲーム事業と映画事業です。ゲームはコロナ禍の巣ごもり需要で拡大しています。映画も鬼滅の刃の大ヒットで売り上げを伸ばしています。

画像小さいですが、実は日本の売上は3割程度となっていてそれ以外は海外となっています。グローバルに展開しているのがわかります。

<株価>


ソニーグループ社の株価は2012年では1316年でしたが、現在は約8倍程度まで大きく伸びています。約10年でこれほど伸びています。日経平均株価よりも株価は伸びているのがわかります。

3C分析

今回はソニーグループ社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

多角事業なので市場規模がさまざまですが、今後大きく伸びる可能性のある「半導体」分野の市場規模は年々大きく拡大をしています。日本だけではなく世界中から注目を浴びています。ソニーは半導体分野で世界トップ10位に入っています。 世界半導体市場は、「毎年1125億ドルずつ増大して2050年には7500億ドルになる」 とも言われています。2020年の世界半導体市場は4331.45億(約36兆)ドルとなっていて予想以上の伸びとなっています。

Competitor(競合)

各事業によって競合はバラバラとなってくるでしょう。ゲーム事業でいうと、任天堂やスクウェア・エニックス社なども競合になってきます。映画事業だと、東宝やウォルト・ディズニー、音楽事業だとユニバーサルミュージックとワーナーミュージックなどが競合になってくるでしょう。半導体分野ではルネサスエレクトロニクス、サムスンなどになります。

Company(自社)

まずソニーグループとして多角化して事業を展開しています。「ソニー」というブランド力と資金力がある為新しい挑戦もすることができます。全体的な事業のポートフォリオもバランスが良く、ゲームも音楽もエレクトロニクス、映画も好調です。この形態を「コングロマリット(複合企業)」とも呼びますが、他の事業の失敗を他の事業で補うことができます。その為全体の業績が安定していきます。 ひと昔前ではハードウェアが強いイメージでしたが、最近がソフトウェア・コンテンツ部分に強い印象もあります。 日本には少ない、ブランド力も含めて世界に求められ、世界で戦える企業ではないでしょうか。

まとめ

多角事業を行っているソニーグループですが個人的にはゲーム事業に再注目をしています。好調続きですが、改めてサブスクリプションモデルも取り入れていてゲーム業界もクラウドゲームなどもあり新たなステージになってくるのかなと思っています。今後ゲーム事業を含めたソニーグループ社の展開に期待していきたいです。

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