今回は過去にテンバガーとしても話題となりメディアにも取り上げられ勢いが良い株式会社ワークマン(7564)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。
株式会社ワークマン(7564)の事業全体像
ワークマン社は現場作業や工場作業向けの作業服や安全靴など関連アイテムを販売している企業です。最近は私服としても機能性があり人気がでてきています。作業着業界としては国内最大手といってもいいでしょう。ワークマンの特徴は高性能でありながら中国、ミャンマー、ベトナムなどの大規模工場で、閑散期に10万点単位で計画生産をすることで低コストに抑えることで低価格で商品を販売しています。
ワークマン社は総合スーパーであるベイシアグループの1つです。ほかにホームセンター大手のカインズやコンビニのセーブオンなどがあります。小売り・流通としては非常に大きな企業です。
実際にワークマンの店舗はロードサイドに多く出店をしています。最近は私服で着るイメージも定着してきたためショッピングセンターにも出店をしています。
出店数は現在900店舗以上あります。※2021年7月時点。
新ブランドである#ワークマン女子の出店も開始しています。 低価格・高機能を謳ったプライベートブランドやアウトドアウエア業態「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」 も200店舗を超えています。
ワークマン社はすべての店舗を自社で運営しているわけではありません。2つ種類がありほとんどがフランチャイズ契約となっています。
フランチャイズの仕組みとしては。出店候補地や建築は本部が行いその後運営を任せます。そしてロイヤリティという形で費用をもらっています。
#ワークマン女子が話題となっています。作業服のイメージがまだ強いですが新ブランドとして女性層を狙いにいっています。店舗はインスタ映えできるようにつくられています。またインフルエンサーをうまく活用し商品開発を行っています。
#ワークマン女子のように各層の拡大や商品開発に力を入れています。特にプライベート商品の売り上げをのばしています。
業績について
今回はワークマン社の2021年3月決算資料から一部見ていきます。
フランチャイズ含めた全体の売り上げは右肩あがりで上昇しています。直営店は増えていませんがフランチャイズ加盟店の売り上げが伸びています。 売上高,営業総収入,営業利益,経常利益,当期純利益といった収益は約10年間毎年増加しています。特に2019年には過去最高の伸び率となっています。
売り上げの内訳としては3割は作業服関連となっていますが、ファミリー衣料が伸びています。今後新形態のブランド達により売り上げの内訳も変わってくるでしょう。
株主還元は11期連続増配しいます。この配当で個人投資家からの人気があります。
<株価>
※2021年7月時点
ワークマン社の株価は右肩上がりで上昇を続けています。コロナ前までに1万円を超えています。ややコロナの影響でやや下がっています。
3C分析
今回はワークマン社を3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
ワークマン社の市場規模はワーキングウェア小売市の中ではシェア・店舗数NO.1となっています。新形態ブランドの場合、戦う市場が異なってきます。国内のアパレル市場規模は9兆円以上もある巨大市場です。その中でどこまで狙っていけるのか。
Competitor(競合)
ワーキングウエア市場で競合となる企業はあまりないでしょう。新業態でライバルとなってくるのはあのユニクロやしまむらなどになってきます。
Company(自社)
強みはまず商品開発力でしょう。作業服で培った高性能のノウハウをターゲットを変えて販売できる力です。まだ広告費をほとんど使わないでも売り上げを作っている点も強みです。インフルエンサー戦略なども成功しています。マーケティング力があります。そしてデータを活用しているデータ経営も手本できるぐらい予測精度が高いようです。
まとめ
戦っていく市場が異なってきたので今後の成長で株価も大きく変わってくるでしょう。さらなるワークマンの飛躍に期待していきたいところです。