基本的に購入した株式は、日々の値動きに狼狽して売ることなく、目標株価になるまで持ち続ける方べきですが、それでも売却するときは必ず来ます。売却するときはどのような時なのかを書き留めておきたいと思います。
銘柄選択を間違えた時
まずはこれです。例えば成長率が高く有望な企業だったとしても、粉飾決算や不祥事などが発生することは結構あります。
また、彼らのビジネスモデルが思っていたより堅牢でなかったり、大手が競合として進出してきたり、見込んでいた成長ストーリーが破綻したりと、想定が崩れるときはあります。そのような場合は、売却する場合があります。
どんなに事前の分析をしっかりやっていたとしても、会社や事業は生き物ですから予測不可能なときは出てきます。
例えば、クックパッドはフリーミアムモデルとして非常に優れたビジネスモデルを持つ企業でした。創業者は海外事業に注力するために、CEOを招聘したことがありました。当時のCEOは穐田氏であり、彼は既存ビジネスを軸に、生活やライフイベント事業に投資を行い、多角化を進めていました。
この事業展開は奏功し、企業価値は向上を続けていましたが、ある日創業者がこのCEOを追い出し、祖業の料理に注力していく意思決定が行われました。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ23IHX_T20C17A3000000/
この良し悪しはどうなるかわかりませんが、少なくとも株価は暴落し2021年時点でも元に戻ってはいません。
このように、既存事業が順調であっても、経営陣のイザコザなどで企業はいきなり変わることはありえます。そうなったときにすぐにアクションできるように、企業のウォッチはしておくべきです。それを行うためには、ある程度保有企業数を絞っておくべきでしょう。
現金が必要になった時
こちらは、どちらかというとプライベートな理由ですね。家庭の関係でやむなく現金が必要になったりする可能性はあります。ただ、基本的に投資は余剰資金で行うべきであり、問題外な理由だったりします。
暴落したときに有望な銘柄を買えるような余裕を持った資金管理をするようにしましょう。
これは、一番ダメな売却理由です。あくまで生活に使わない資金で投資をするようにするべきです。
ここまでは、ネガティブな売却理由を2つ挙げました。残り2つはポジティブな売却理由を見ていきましょう。